** 平成23年 6月 20日更新 (H24.3.1.一部修正)**

S42卒同期旅行会・マレーシア・ランカウイへの旅
平成23年(2011)6月7日〜6月11日
参加者: 岩瀬、奥村、高野夫妻、水口、山村、柳夫妻、佐藤 (9名)
今年の旅行は3年ぶりの海外で、マレーシア半島のタイとの国境、アンダマン海 に浮かぶランカウイ島。
世界遺産を目指しているとかで、自然が豊かで俗化しておらず、物売りの姿も 目立たず、しかも全島免税で缶ビールが50〜60円で飲めるというのも熱帯では 嬉しい。
ランカウイとは「赤茶色の鷲」という意味だそうで、象徴である白頭鷲ならぬ シロガシラトビの巨大な像が、フェリー乗り場の近くの公園にある。
名の通りこのトビとシロハラウミワシが多いが、オオサイチョウ、シワコブ サイチョウなどの犀鳥類や、この地域特産といえるアカショウビンの大親分の ようなチャバネコウハシショウビンなどを観察した。
更に、熱帯雨林に囲まれた五つ星ホテル「ザ・ダタイ」の敷地内で、期待して いたマレーヒヨケザルやクロオオリス、ダスキールトン、トッケイヤモリなど も見られた。
残念なのが、時期が悪かったのか花が少なめで、蝶やハナドリ・タイヨウチョウ などに出会う機会が少なかったこと。でも、現地ガイドにも恵まれ、蒸し暑さは 少々こたえたものの、充実した旅となった。
鷲像

6月7日(火)(成田〜クアラルンプール〜ランカウイ)
空港 10:30 定刻出発 MH0089便
16:45 クアラルンプール国際空港&国内線乗換
18:05 クアラルンプール発 MH1450便
19:00 ランカウイ空港到着。
インドハッカの群に迎えられてターミナルビルに歩いて向かう。
20:00頃 スーパーで免税のビールなど購入
マレーシア料理の店で夕食を済ませ、島の北西端のダタイホテルへ。DeluxRoom4室に滞在。

6月8日(水)(ランカウイ滞在初日)
7:00- HOTELDiningRoomで朝食(日の出直後のこんな早い時間は我々だけ)
7:30- バードウォッチングへ出発(ネイチャーガイドはクイさん)
8:20-50 空港近くでカノコバト、ミドリカラスモドキ、ルリノドハチクイ、ブッポウソウ、 インドトサカゲリなどを観察後、ツバメチドリが降りている飛行場を回り、 マレー式建物のホテルへ向かう。
9:00-20 ホテル脇の沼地周辺でオニカッコウ、セイケイなどを観察。上空をムラサキサギ、 アオショウビンが飛びすぎる。
青鶏
9:45-10:20 オオサイチョウ、カザリオウチュウ
 ラヤ山に登り始めて間もなく、オオサイチョウの群が道の下のイチジクの木に群れて いるのどクイさんが発見。カササギサイチョウも混じる。木陰にカザリオウチュウがと まり、ルリコノハドリもよく飛ぶが姿はなかなかとらえられない。
犀鳥
RAYA山 10:45-11:10 カンムリワシ2羽が木にとまったり飛翔したりと大サービス。西表や台湾産 の亜種とは少し翼や尾のパターンが違う。(下写真)
11:15 (見晴らしのいいところで記念写真を撮り引き返す:左写真)
11:50-12:10 シワコブサイチョウ♂をいちじくの実のところで観察。
もうマレー半島側に去ってしまっていたと思っていたとは、ネイチャー。ガイドのクイさん。
12:40-13:20 クアタウンで昼食後、ホテルへもどる。
冠鷲
ヒヨケザル 14:20 HOTEL帰着 ロビー前の木にマレーヒヨケザルがしがみついているのを、クイさんが 見つけてくれる。夜行性のヒヨケザルは木の肌に苔が生えたような毛色で、目の前に居ても ちょっと分からないが、昼間はクマタカなどに狙われぬよう、こうしてホテルの玄関前 などに潜んでいるようだ。
ムササビのように飛膜を持ち、木から木へ飛ぶがこれは見られなかった。サルでもげっ歯類 でもなく、分類は諸説ありはっきりしない。
ぜひヒヨケザルを見たいと思っていたI氏は、夢中になっているうちに両足にヤマビルに吸い付 かれたのに気づかず、後で出血に驚く。
ルトン (各自部屋にもどって夕刻まで休憩)

17:00 ロビー集合 玄関前の木にダスキールトンの家族が餌を探している。涼しい室内 から蒸し暑い外に出て、カメラも双眼鏡も曇って、すぐには使えない。
17:05 ワゴン車で観光に出発。
17:35-18:10 Pisang(ピサン)の家
なまこ石鹸、なまこコーヒーなど、日本円で支払いOKだが、10円も負けないのにはびっくり。
(島一番の繁華街、クアタウンへ向かう)
18:40-19:10 鷲公園(LangSquare)で記念撮影後、スーパーマーケットに寄り買い物。
夜市 19:30-50 ナイトマーケット
夜市は曜日ごとに場所を変え、水曜日はクアタウンのナイトマーケット開催日。
縁日のように夜店が道の両側に並んでいる。 ランカウイにきてこんなに多くの人を見るのは初めて。
20:10-50 夕食:スチームボート 鍋料理
海鮮料理のレストラン Restoran Weng Fung「金鵬」で夕食。 辛いのが苦手な人が多いので2つに分かれた鍋はどちらも同じ味付け。熱いきのこにかぶりつき、 やけどした人も。

6月9日(木)(マングローブ・クルーズ、ナイトツアー)
クルーズ 5:40 ボックスミールのルームサービスが届く。
6:00 ロビー集合、迎えのワゴン車で出発、港のあるタンジェン・ルーへ。 日の出が7時頃(日本との時差1時間)なので、まわりはまだ真っ暗。
7:00 マングローブツアー かとうとみすけ(加藤富弼)さんの案内で出発。
 出航後、マングローブとツアーの概要の説明が加藤さんからある。
7:30-45 チャバネコウハシショウビン
この地域に生息するチャバネコウハシショウビンは、コウハシショウビンとともに 最大級のカワセミで、出航後まもなく見つかったが、先へ先へと飛んでいき、近づく のに苦労した。でも船のおかげで追跡できた。
更にナンヨウショウビンも樹上にとまっていたが、ロタ島などのものと比べ緑色味 が強く、色も濃い。
夜市
7:55-8:05 ビロードカワウソの家族に遭遇
でもよく見えるのは大きなナマズにかぶりつくお父さん獺?だけ。 (現地ではコツメカワウソと 説明されたが、帰国後に科博の川田博士などに尋ね、ニホンカワウソに似たビロード らしいということになった)
8:20-9:00 日本と同じトビBlackKite数羽や、木の幹の上で休むミズオオトカゲなどを見ながら 鍾乳洞へ。
9:00-9:40 鍾乳洞に入る。
船を下り洞窟に入ると、カグラコウモリが数十頭ぶら下がっている。 西表に居るものと近縁のようだ。洞窟を通り抜け、船に戻る。
小爪獺
EAGLE
10:25-35 トビの餌付け場所には数隻のクルーズ船がきていて観察中。  何羽ものシロガシラトビと数羽のトビとが観光船から投げられるエサを拾いに水面に舞い降りる。
10:40-45 シロハラウミワシの巣  巣の近くに親鳥が監視するようにとまっている。
茶屋 11:00-11:40 昼食:湊茶屋「かわせみ」
加藤さん手作りの茶屋。いかだの周りにはテッポウウオを始め、魚たちが餌を求めて寄ってくる。 用意された弁当で昼食。
土産にマングローブの種をもらう:オオバヒルギ、コヒルギなど。植物検疫は問題なし とのことで、持ち帰って栽培を勧められる。
11:50 タンジェン・ルー帰港
ホテルへ戻る(途中運転手が勝手にクリスタル店に寄るが、誰も降りず)
ホテルに戻り、夕食の予約をダイニングルームに入れる。

ロビーからクロオオリス、タイワンリスなどを観察。まわりはリュウキュウツバメが 飛び回っているが、朝夕によく見られるオオアオバトやオオサイチョウは姿をみせない。
各自フリータイムを、自室であるいはプライベートビーチに続く熱帯雨林の中の 木道を歩いたりして過ごす。 ホテルの部屋は冷房を弱にしても涼しすぎ、一歩外に出ると大変な蒸し暑さで、 双眼鏡やカメラなどがすぐに曇ってしまうのには、最後まで苦労させられた。
Gekko 17:30-18:30 夕食(ダイニング ルーム)
 マレーシア料理のコースで夕食。  今回の旅でもっとも高価な食事で、一人\6,000程度。
19:00-20:30
 ナイトツアー:ガイドはイシャさん。 セミやカエルの声。頭上をシワコブライチョウが飛ぶ。
薄暗くなる頃、オオアカムササビが高木の幹を登る姿を観察。
最後にバンガローの壁にとまるトッケイヤモリを見て終了。

6月10日(金)(夕刻までHOTEL周辺で過ごし、帰国の途へ)
7:00 HOTELのダイニングルームで朝食。
8:00-9:30 バードウォッチング ガイドは昨晩に続きイシャ(IRSHAD)さん
まずアンダマンホテル寄りの道を進む。
オオサイチョウが飛び、ミナミヤイロチョウの声が響く。
カザリオウチュウ、ブッポウソウ、キュウカンチョウ、アカメヒヨドリ、オオアオバト、ハシブトアオバトなど。 ビーチ寄りの密林から大きな声がし、カザリショウビンの声だというが、勿論姿は見えず。
一旦部屋に戻り、昼まで各自自由にすごす。
飾オウチュウ
12:00ロビー集合で、メインプールから階段を下り、木道を通ってビーチクラブまで。
皆でホテルの中の道を歩くのは初めて。
DATAI
BeachClub 12:00- ビーチクラブ
空模様が怪しくなったので、マレーシア風の建物の奥に入って、サンドイッチの昼食
間もなく大粒の雨となり、その後弱い雨がしばらく続いたが、食事を終える頃には雨もやむ。
青鳩
13:50-15:20 プライベートビーチを散策
今朝探鳥した方角の大木にオオアオバトやハシブトアオバトが沢山とまっている。 そこから世界最大のキツツキ・ボウシゲラが飛立つ。代わりに1羽のオオサイチョウが現れ、 いじわるにもアオバトたちを追い散らした後飛び去る。
小川脇の木に2羽のナンヨウショウビンが。引き潮時に蟹を食べに来るという。 更にキゴシタイヨウチョウ♂が現れ、今回の旅の締めとすることができた。
南洋翡翠
17:20- 迎えの車が、HOTELに到着、
ランカウイ空港へ向かい、空港でガイドのダニエルさんとお別れ。 車中で彼の奥さんが日本人であることを聞く。どおりで日本語がうまいはず。
19:30 ランカウイ発 MH1459便 クアラルンプールへ
20:30 クアラルンプール空港着
21:00-20 EAT IN Spaghettiなどで夕食
23:30 クアラルンプール発 MH0088便 成田へ
翌6月11日朝
07:40 成田国際空港着、解散
DATAI

奥村さん撮影の写真
奥村


柳さん撮影の写真
オオサイチョウ♂の飛ぶ先には♀が、シワコブの口に浮かぶのはイチジクの実、そして流し撮りされた カササギサイチョウ。
柳